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おいしい仕事?(6)




   おいしい仕事?(6)


スタジオに戻って来ると撮影は終わり近いようだった。

貴島とキョーコちゃんが玄関で蓮に挨拶して帰り、蓮がリビングに戻る。ソファーに深く座り、目を閉じて大きなため息をつく…次の瞬間少し微笑んだ。

「カット!3人共いい映像が撮れたよ、ありがとう。」

監督の声で一気に場の空気が緩み、スタッフに3人が囲まれている。その間に監督にいくつか確認して、詳細を書いたメモを渡す。

ちょうど説明が終わった時、蓮達3人が監督の側に来た。

「お疲れさん。今の撮りは、よく撮れたと思う。どのシーンを使うかまだわからんが、とりあえず今日はこれで終わりだ。解散していい、結果はまた報告する。」

「「「はい、わかりました。お疲れさまでした。」」」

監督は3人への挨拶が終わるとスタッフ達の所へ行った。編集に時間がかかるので急いでいるのだろう。

「敦賀君、京子ちゃんお疲れ。俺、今日はこれで失礼するよ。楽しく撮影できてよかった。京子ちゃんが未成年でなかったら3人で飲みにいきたい気分だけど、また現場で会えると思うからその時に誘うよ。お酒抜きでね。」

「貴島さん、まだ決まった訳じゃないですよ」

「そう?後の方を選ばないとしたら、そいつらよっぽどバカだと思うけど?」

「同意見ですが、まだ決まった訳ではないので監督からの連絡を待ちましょう。」

「そういう事だな、その日を待ってるよ。じゃあ、また。」

「ええ、また。」

「おつかれさまでした。」

蓮と貴島の会話に首を傾けながら挨拶をするキョーコちゃん。頭の中は?マークでいっぱいだろう。しかし、今の段階で説明する訳にもいかず、どうしたものか考えていると蓮が説明を始めた。

「最上さん、今日はありがとう。とても助かったよ。移動の時間もあるし、歩きながら話すね。」

楽屋に向かいながら話す蓮に二人してつづく。

「最上さんと撮影した方が演じやすくてね、調理する場面があればまた出演の依頼があるかもしれない。秀人の親戚の役だからね。貴島さんもその事を言っていたんだと思う。」

「そうだったんですか、お二人が演じやすいと思って下さって嬉しいです。敦賀さんに、手と後ろ姿しか撮らないと言われてあんまり緊張しなかったような気がします。いえ、緊張どころか撮影が楽しかったです。」

はぁ?手と後ろ姿?こいつなんて嘘を!キョーコちゃんはどのモニターにも、ばっちり全身、アップもロングも映っていたぞ。

「あれ?最上さん。割烹着、衣装さんに返して来た?」

「えっ?あー、持って来てしまいました。急いで返してきます。」

「焦らないでゆっくり行っておいで、楽屋で待ってるよ。」

「はい、すみません。行ってきます。」

パタパタと走っていくキョーコちゃんを見送り、蓮に話しかける。

「蓮。お前に聞きたい事が山ほどあるんだが。」

「…先に今日の撮影の件で事務所に行きます。聞きたい件については、後でいいですか。」

「はぁ~。お前らしい。まあいい、とりあえず聞きたい事は置いといてやるよ。事務所に行く必要もない。話しはついている。」

「えっ?」

「事務所にはお前達が撮影している間に連絡した。主任や社長に話を通して、今は事務所の方からスポンサーに説明をしてもらってる。監督には社長からの指示で撮影した両方を編集してもらってる。今、俺達が動ける事はない。連絡待ちだ。」

「…社さん。」

「お前は自分で動くつもりだったんだろうが、今回は時間もなかったし、キョーコちゃんには内緒で事を進めなきゃならない。それに、こういう交渉は俺の仕事だ。」

「すみません、俺の我が儘で振り回して……ありがとうございました。」

「よし、仕事の話しは終わったな。じゃあ聞きたい事を聞くぞ。…と、言いたい所だがキョーコちゃんが戻って来た、残念。お前にとっては助け船だな。」

「ここで待ってて下さったんですか?すみません、ありがとうございます。」頭を下げるキョーコちゃんと3人で、今度こそ楽屋へ向かった。







……………………………

ここまで読んで下さってありがとうございます。後3~5話で終わる予定です。もうしばらくお付き合い下さい。
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