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はじめの一歩、その2

素敵サイト様のアンケートに、回答した続き妄想その2です。サイトマスター様に、自分のブログに載せていいか聞いてみたら自由にしていいんですよ。と、またも優しい言葉をいただき載せる事にしました。真剣度が違うのか、開設の為に考えた物より文になってる気が…。




   【続き妄想その2】


「思いきって一緒に寝ようか」

「…え……?」

「…腕枕……してあげるから―――…」

「…あ…」

そんな事出来るわけな………………――キョーコちゃん?これは……

「……………」

「やります!」

「はっ?何を?」

「そうと決まればさっさと寝ましょう!あっ、お風呂が先ですね。敦賀さん、すみませんが私が先にお風呂使わせていただきます」

最上さんが、ガラガラと音をたてトランクを引きずりバスルームに消えていく。

………今、なにが起こったんだ?やりますって、何を?一緒に、同じベッドに寝るって事か?

寝る?寝るって寝息をたてて、スヤスヤと寝る?まさか最上さんに限って他の寝るって意味はありえないよな?

頭の中が?マークでいっぱいだ。俺が考えていたのはこういう方向じゃなく、最上さんに「雪花」をやめさせる方向に………




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




あの時、ジェリーさんは言った。

「キョーコちゃん?これは仕事なのよ?あなたは役を放棄するの?それしきの事で―――」

私はこれしきの事で役を放棄しない。さっきは敦賀さんの発言に驚いたけれど、よく考えれば敦賀さんが私に「何か」する訳もない。代マネの時、私はタイプじゃないとハッキリ言って鼻で笑われたじゃない!

敦賀さんは紳士だもの(時々、似非だけど)私が心配する事は何もない!




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「敦賀さん、先にバスルーム使ってすみません。」

「いや、別に構わないよ」

って、最上さん、その格好は何?キャミソール?に短パン?それ下着じゃないの?男の前でそんな格好したら「襲って下さい」と言ってるような物じゃないのか?

「も、最上さん、その格好、寒くないの?」

「少し寒いですけど、トランクの中にパジャマがこれしかなかったんです」

他の衣類も「雪花」仕様で、このパジャマと大差ないし。

「風邪ひくから、俺のパジャマ来て」

と、言うか、そのままだと俺がもたない。

「ダメです、私が借りたら敦賀さんが風邪ひきます」

「そんな事言ってる場合じゃ…」

最上さん、自分がどうなってもいいの!本当に、これ以上の我慢は無理……

「すみません、じゃ、何かシャツお借りしていいですか?」

「あ、ああ、そうだね」

Yシャツを手渡し「シャワー浴びてくる」とバスルームに逃げ込む。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




はぁー、自分が思っている方向と、どんどん掛け離れて行く。

「仕事」が絡んだ時の最上さんの行動を甘く見ていた、よく考えれば「螺旋の森」でもそうだったな。

とにかく、今日を乗り切ろう。明日、社長に話しをして別々の部屋にしてもらおう。頭を下げるのは嫌だが、今のままでは理性が決壊する。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「あっ、敦賀さんシャツお借りしてます」

「い、いや、予備のシャツだから、構わないよ」

なんで、ベッドの上で正座してるんだ?

「敦賀さん、こちらに来ていただけますか?」

「ああ、構わないけど?」

最上さんに呼ばれて同じくベッドの上に正座する。何をする気だ?と思っていると……

「敦賀さん、ふつつか者ですが、今日からよろしくお願いします」

……最上さんっ!ベッドの上で、その挨拶は新婚初夜にする挨拶でしょ!その三つ指ついて、頭下げるポーズもまずいよ!

「こ、こちらこそよろしくね」

「さっ、挨拶も終わりました、寝ましょう!」

「……そうだね」

最上さん?俺と一緒に寝る事に不安はないの?俺、男なんだけど……男と認識して無いって事か?

「おやすみなさい、敦賀さん」

「おやすみ、最上さん」

結局、腕枕をして寝る事になってしまった。こんな近距離で寝ているんだから当たり前だが、最上さんの甘い香がして理性など、どこかに飛んでいきそうだ。

――………この状態で……挨拶したからって眠れるか!最上さんだって、初めて男に腕枕なんかされて眠れる訳がない。今からでも、別の部屋借りよう。一晩中このままなんて無理だ。

ベッドサイドのライトをつけて、最上さんに話しかける。

「もがみ……」

えっ?もしかして、もう寝てる?嘘だろう!………………どーしてこの状況でスヤスヤ寝息たてて眠れるの!君は!!!

八つ当たりぎみに頬をつまんでみる。あっ、笑った。……起きる気配なし、完全に寝てる感じだな。

まだ笑ってる、夢でも見てるのか?

「………ーン」

ん?なんか言ったか?

「コー……よかっ……そら…と……よう………って…」

(コーン、よかった、空飛べるようになって)って言った?俺の夢みてるの?

「コ……ン…だ…い……す…き……」

好き?俺を?…あっ、昔の俺か…………なんか…昔の自分に嫉妬してきた……。

――――君に届くかわからないけど

「……キョーコちゃん、俺も大好きだよ。君のおかげで、まだ少しだけど空を飛べたよ、ありがとう。」

最上さんの耳元で囁く。すると、今度は照れるように笑った。夢の中の君に声は届いたのだろうか?

笑い顔をながめているとポスンと俺の胸の中に顔を埋めてくる。はぁ~、このまま一晩我慢するしかないか。

頬におやすみのキスをし、抱き寄せ、髪に顔を埋め目を閉じる………これぐらいは許してね?最上さん。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




うん?腕の中で何かがもぞもぞしてる。反射的にギュと抱きしめる。すると今度は頬にペチペチと何かがあたる、何だ?

「つ、敦賀さん、朝ですよ」

最上さんの声?なんで?あー昨日…………寝るつもりはなかったが寝てしまったのか。…目を開けて挨拶する。

「おはよう、最上さん」

「お、おはようございます、敦賀さん」

なに悠長に挨拶しているんですか、敦賀さん!どうして私は抱きしめられているんですか!?

「うん、それはね。夜中寒かったのか、最上さんが俺に体を寄せて来てね、それで暖めてあげていたんだよ。腕枕が抱き枕に変わっただけだから大差はないよ」

心を読まないで下さい!

「顔にね、?マークが浮かんでいたから説明してみたんだ」

昨日は散々揺さぶられたんだ、少しはお返ししないとね。

「そうですか、ご迷惑おかけしました。おかげでよく眠れました、ありがとうございます。」

以外とあっさりだな?

「私、雪花のメイクとか支度に時間がかかるので、先に起きますね。敦賀さん、もうしばらくゆっくりされて下さい」

そう言われて離しがたい温もりから手を離す。

「女の人は準備が大変だね」

「そうですね、でもとっても楽しいですよ」

そういえば、初めてメイクした時も、ものすごく喜んでいたな。今も「うきうき」してるし。

バスルームに準備に行くんだよな?最後に忠告も込めてからかっておくか。

「最上さん」

「はい」

「俺以外の人に頼まれても、一緒に寝るなんて事したらダメだよ」

「大丈夫です」

何が?

「敦賀さんだから一緒に寝たんです。敦賀さん以外の人とはこんな事しませんし、考えられません、どんなに頼まれたって無理です!」

そう言うと昨夜と同じく、ガラガラと音をたてトランクを引きずりバスルームに消えていった。

………今、なにが起こったんだ?無意識の逆告白?俺は何を呆然として彼女を見送っているんだ!今こそベッドに連れ込むべきだろう!!普通に寝るとは違う意味で!!!

チャンスだ、チャンスなんだが………どうして、今は朝で、今から仕事なんだ!!!

「………………」

「……………………………」

「………………………………………………支度しよう」

「最上さんがバスルームから出て来たら告白して、夜、勝負をかける!!」




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




昨日は、よく眠れたし、コーンの夢も見られた。さすが敦賀セラピーね。

そうだ、今日も抱き枕してもらえるようにお願いしよう。また夢でコーンに会えるかもしれない。

さぁ、今日から「雪花」として頑張ろうっと。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「敦賀さん、お待たせしました。」

「最上さん、話があるんだけど」

「ダメです」

「あ、えっ、なんで?」

「今、ここで話をしていたら朝食を取る時間が無くなります。私がついていながら、敦賀さんに食事抜きの生活はさせません!」

「………そうだね」

駄目だ、食事の件に関しては最上さんに勝てない。しかたない、すべては夜、勝負は夜だ!

「お話は食事しながら聞きます」

「いや、夜、部屋に戻ってから話すよ」

人前で話せる話じゃないし。

「そうですか?じゃ、行きましょう、カイン兄さん」

「ん。行こう、雪花」




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




その夜、ホテルに帰ると「キーを間違えてお渡ししてしまいました」と謝罪され、お詫びにとセミスィートの部屋泊まる事になり、それぞれ個室で、今日も抱き枕してもらおうと思ったのにと残念に思う女と、真っ白に燃え尽きた男がいた。





この数年後、一流ホテルのスィートルーム、ベッドの上の出来事。

「ふつつか者ですが、今日からよろしくお願いします」と三つ指ついて挨拶する男。

続けて「この挨拶、新婚初夜にするものだと、あの時知っていた?」と言うと、体中真っ赤に染める女。

その反応に満足し、女をベッドに押し倒す。


この日、二人は挨拶の意味どおり、新婚初夜をむかえた。





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