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あるカップルの日常 《その後》 前編

※読まれる前に。

このお話しは7月1日に更新した「あるカップルの日常」の続編です。いつも以上に「なんじゃこれは」なお話しになってしまいました。それを踏まえて、読んでみてやってもいいよの、チャレンジ精神で読んでいただければと思います。チャレンジャーな皆様、下記へどうぞ。


















   あるカップルの日常 《その後》 前編


TV画面に映し出されるキョーコ、微笑んだ姿に苦しい想いで胸が一杯になる。


――キョーコ、君に会いたい。


画面に見入っていると携帯のアラームが鳴った。ああ、もうこんな時間か、なぜ、君のいない時間はこんなにも虚無に過ぎてしまうのだろうか…。

TVを消し、朝食の準備をしようとしたと同時にドアの開く音がして、パタパタとかわいい足音が近づいて来た。

「パパ、おはよう。」

「おはよう、シンディ。よく眠れたかい。」

かわいい一人娘を抱き上げ、朝の挨拶をする。

「今、朝食を準備するから顔を洗っておいで。」

「うん。」

床に足がついたとたん、元気に走り出す娘に自然と笑みが零れる。

今日も一日が始まる、キョーコのいない一日が…。

朝食を食べ終わり、自分の仕事に行く準備と娘の幼稚園に送って行く準備をしていると、いつものようにいいタイミングで社さんがやって来た。

「社さん、おはようございます。もう少しで準備出来ますのでしばらくリビングで待ってて下さい。」

「おはよう、蓮。まだ時間には余裕があるからゆっくりでいいぞ。」

社さんは、リビングへ入るとTVの横にあったDVDケースに目をやり俺に意見しようとした。

「蓮」と俺の名前を呼んだ時に、準備を終わらせた娘が部屋から出てきたので言葉には出さなかったが目では俺を非難していた。

「やしろさん、おはようございます。きょうもよろしくおねがいします。」

キョーコのような丁寧な挨拶に微笑みながら挨拶を返す社さん。

「おはよう、え~と…」

「シンディよ♪」

「おはよう、シンディ。準備出来た?」

「はい。しゅっぱつできます。パパはじゅんびできた?」

「終わったよ、シンディ。じゃ、行こうか。」

両手を延ばしてきた娘を真ん中に、社さんと三人で手を繋ぎ駐車場へと向かった。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




幼稚園に着くと社さんが園内へと娘を連れていく。

「シンディ、いってらっしゃい。今日もたくさん楽しんでおいで。」

「いってきます、パパ。おしごとがんばってね。」

元気よく手を振って園内へと入って行く娘。本当は自分で連れて行きたいのだが、一度自分で連れて行ったら大変な騒ぎになってしまった。それ以来、社さんにお願いしている。

その社さんが車に戻ってくれば、非難された後、説教が始まる事がわかっている俺は、思わずため息が出てしまった。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




今日の仕事現場へと車を走らせ始めた途端、社さんの攻撃が始まった。

「蓮、いい加減にしろ!あんなに小さい子供が我慢してるのに、大人のお前がどうして我慢出来ないんだ!!」

「俺は娘の前ではキチンと我慢しています。それ以外でも社さんに指摘される程ではないと思いますが…。」

「お前、自覚なさすぎだ。娘に何て言われてるかわかっているのか!」

「えっ、シンディが何か言ったんですか?」

「ああ、『やしろさん、パパはママのことがだいすきだから、いつもママのことかんがえてしまうの、パパがしっぱいしてもおこらないでね。』釘を刺された。5歳児に心配される父、情けない…。」

「…社さん、シンディのまねで説明しなくても…。」

「まねされたくなかったら、少しはしっかりしろ!明後日にはキョーコちゃんロケから帰ってくるんだぞ、これ以上ヘタレたらキョーコちゃんに報告するぞ!」

「別にヘタレてません…。」

「今朝も!キョーコちゃんのDVD見てただろう!たった10日、ロケで留守してるだけなのに、お前は3日目からキョーコちゃん欠乏症にかかって、ヘタレてるじゃないか!」

「…………。」

「はぁ~、キョーコちゃんと結婚したらヘタレ卒業すると思っていたんだが、はぁ~。…キョーコちゃんとの結婚だって、半分はお前が脅迫したようなものだしなぁ。」

「社さん!聞き捨てならない事を言わないで下さい。俺とキョーコはキチンと相思相愛で、お互い納得の上、結婚しました。」

「…蓮、お前6年前の事よ~く思い出してみろ。」

「6年前の事ですか?お安いご用ですよ。」




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




6年前、社さんや皆の協力もあって俺はキョーコと付き合い始めた。

恋人とのお付き合いが初めてのキョーコを俺がリードして関係を深めていき、心も体も結ばれて少し経った頃、ある出来事がおきた。

キョーコが俺のマンションに泊まって、充実した一夜を過ごした一週間後、事務所に行き、社さんと二人で、ラブミー部、部室の前まで行くと中から話し声が聞こえてきた。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「キョーコ!あんた、先週、転んだって言って変な歩き方して現場に現れたそうじゃない。こうも度々じゃ、自分の意見をキチンと言った方がいいんじゃないの?」

「い、意見って。モ、モー子さん、な、なに言ってるの?こ、転ぶのなんて、よ、予想、で、出来る訳ない…じゃない。ハ、ハ、ハ。」

私の言ってる意味わかってて、その答え…。まったく、この子は…世話の焼ける子ね。

「ハァー、あんたが転んだんじゃないって事ぐらいわかってるわよ。仕事に支障が出ないよう、敦賀さんにキチンと話しをしなさいって、言ってるの!」

「…うん。」

でも、実際、その時になったら言いくるめられると言うか、雰囲気で押されるというか…。

「仕事、辞める気なの?敦賀さんは、なんて言ってるの?」

「仕事は辞めない。新しい自分を作る元になった仕事だし、この仕事が好きだから。敦賀さんも賛成してくれてる。」

「そう。なら、キチンとしなさい。」

「うん…敦賀さんに嫌われないかな?拒否の話しなんかして…。」

「あのね、それは絶対ないから。天地がひっくり返ろうが、地球が滅亡しようが、敦賀さんがあんたを嫌いになるなんて事、ぜっーーーたいに無い。」

「そ、そうかな?」

そうかな?ですって!敦賀さんをわかってないわね!あの男から見たら、女として見てるのは世界中で、あんた一人だけ!その他の女は人間としか認識してないわよ!!

「そうよ!自分の気持ちをはっきり言うのよ、キョーコ!!」

「うん!わかったモー子さん。私、頑張る。」




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




そんな会話が室内から聞こえて来て、キョーコに会わないまま、その場を離れた。

現場へ移動の車内で、社さんが、さっき、廊下で立ち聞きした事について話して来た。

「なあ、蓮。プライベートに立ち入る訳じゃないが、さっきの話し琴南さんの言う通りじゃないか?キョーコちゃん仕事してるんだし、お前もそれに同意したんだろ?」

「…ええ、わかってます…これからは気をつけます。」

「そうだな…俺にできる事といえば二人の休みを同じ日に取れるようにスケジュール調整するぐらいしかできないが、頑張って調整するからな。」

「…社さん、ありがとうございます。」

社さんの気遣いを嬉しく思いながらも、キョーコと二人揃ってのオフは難しいだろうと、その時は思っていた。





……………………………………


ここまで読んでいただいたチャレンジャーな皆様ありがとうございます。

後編この後更新します。


う~、文字数、越えないで、書けるようになりた~い。
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