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あるカップルの日常 《その後》 後編

※読まれる前に。

このお話しは7月1日に更新した「あるカップルの日常」の続編です。いつも以上に「なんじゃこれは」なお話しになってしまいました。それを踏まえて、読んでみてやってもいいよの、前編を読まれたチャレンジャーな皆様、下記へどうぞ。


















   あるカップルの日常 《その後》 後編


翌日、えらく機嫌のいい社さんと朝合流すると、いきなり気持ち悪い笑いを浮かべて話し始めた。

「れ~ん、昨日の今日だが、来週キョーコちゃんと同じ日に休みが取れたぞ。ぐふふ、しかも3日間。どうだ、嬉しいか?」

社さんの話しを聞いてすぐには信じられなかった。1年先までスケジュールは埋まってて、半年先まで一日丸々休みなんてなかったはずなのだから。

「…社さん、俺をからかわないで下さい。」

少し、不機嫌にいうと社さんは首を縦に振りながら、「うん、うん、お前がそう思うのもしかたがない。スケジュール、埋まってたもんな。」笑顔で言った。

「…本当に休みが取れたんですか?」

探るように問うと、満面の笑みで大きく首を縦に動かした。

「本当だ。来週、一週間海外でCM撮影がある予定だっただろ、あれCMコンテを見たスポンサーと、広告代理店の意見が別れてな、最初からやり直しになったそうだ。大きなプロジェクトだからスポンサーの方も冒険的な手法にダメ出ししたらしい。」

「えっ、あのCMの話し流れたんですか?」

「正確にいうと、流れたのは撮影でCMキャラクターはそのままお前を使うそうだ。来週は4日間は別の日の仕事を移動させるが、後の3日間は休みだ。ゆっくり休めよ、キョーコちゃんと二人で。」

「…あ、ありがとうございます、社さん。」

夢のような話だ。今日、俺のマンションに来るキョーコと休みの過ごし方を話そう。

すぐにメールでキョーコに来週の休みの事を知らせ、二人で過ごす約束をした。

近場でもいいから、どこか温泉とか。いやいや、キョーコが行きたいと言っていた遊園地や水族館でもいいな。来週が楽しみだ。

その日の仕事を上機嫌で終わらせ、キョーコの待つ自分のマンションへと車を急がせた。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




キョーコと二人、少し遅めの夕食を済ませた後、早速、来週の話しを始める。

「キョーコ、来週の休みキョーコの行きたい所に行こうと思っているだけど、どこに行きたい?」

「そ、その前に、お話したい事があります。」

「ん、なに?キョーコ。」

「あ、あの、私、敦賀さんの事、大好きです。」

「うん、ありがとう。」

「大好きなんですけど、仕事も大事なんです。だ、だから、次の日に仕事がある日は、あの、えっと…その、別々に寝たいんです!」

…昨日、ラブミー部で話してた件か、俺が少し我慢すればいいだけの事…だよな。

「キョーコ、ごめんね。仕事続けていいって言っときながら…これからは気をつけるよ。」

「あ、ありがとうございます、敦賀さん。」

思いきって言ってみてよかったぁ。モー子さん、ありがとう!

〔キョーコはこの時、自分の要求をキチンと?言えて、蓮がそれを了承した事で、普段の数倍、気が緩んでいた。〕

「で、来週どこに行こうか?キョーコ」

あっ、来週か、どうしよう…。

「出かけないとダメですか?」

「えっ、出かけたくないの?せっかく3日も休みが取れたのに。」

「そうじゃないですけど、敦賀さんと二人でなんて、どこに行っても誰かの目を気にしなきゃいけないし…。」

「俺だとわからないように変装するから大丈夫だよ。」

「変装がバレなくても、やっぱり気を使っちゃうし。」

「そ、そうかな?」

キョーコ、俺と、旅行とか遊びに行きたくないの?

「そうです!やっぱり出かけのは止めた方がいいかも。そうだ!ここで過ごしませんか?」

「俺のマンションで?」

「ええ、人目を気にしなくていいし。」

俺は、バレてもいいからキョーコと出かけたい。

「敦賀さんに、キチンと一日三食、食事を準備できるし。」

二人で出かけたら、君に合わせて自然に三食食べるよ。

「3日間、朝ここに来て、夕飯食べ終わるまでここにいます。」

…泊まってもくれない。

「我ながら、いい考え!」

…どこが?

「それに、結婚前に旅行なんてしていいのかな?と思うし。」

…普通だと思うけど?

「う~ん、そうすると、普段、ここにお泊まりもダメかな?」

へっ?

「でも敦賀さん帰宅が遅い日が多いから、お泊まり無しだとなかなか会えないし。そうだ、お泊まりまでで、結婚するまでは別々に寝るのが本当ですよね。」

…………。

「敦賀さん、これからはそうしましょう!」

自分の世界からようやく蓮に目を向けたキョーコは、自分の周りの気温が氷点下まで下がっていた事に、やっと気付いた。

「…キョーコ。」

――付き合って初めての大魔王降臨。

どこから出てるのかわからない程の低い声で名前を呼ばれたキョーコは、自然に正座し、体は石化した。

「はひっ。」

なんとか声を出して返事をするキョーコ。

そんなキョーコの目を見つめながら蓮は問い始めた。

「キョーコ、俺のこと大好きなんだよね?」

もはや声も出なくなったキョーコは「コク」っと頷く。

「俺のこと愛してる?」

「コク」

「俺と二人で過ごしたいよね?」

「コク、コク」

「俺のベットで一緒に寝てくれる?」

「コク、コク、コク」

「あっ、でも結婚前はそういう事しちゃいけないんだった…じゃあ、今すぐ結婚すればいいよね。俺と結婚してくれる?キョーコ。」

「ガシッ」とキョーコの両肩を両手で掴み、同意以外は許さないの視線を送る、蓮。

その蓮の視線を受け、選択肢が「YES」以外は無い事を全身で感じたキョーコは、ブンブンと凄い勢いで頭を上下させた。



―――翌日。

「敦賀蓮」と「京子」の入籍が発表され、世間を驚かせた。

入籍発表した直後からマスコミに追い掛けられ、外出することもままならない二人。

おかげで、新婚旅行へと変わった3日間の休みは、一流ホテルのスィートルームで過ごした。

そして、そのほとんどの時間を二人でベットの上にいた事は言うまでもない…。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




6年前の事を思い返し、自分の行動に落ち度を見つけられなかった、蓮。

「社さん、細部まで思い出して見ましたが、やはり普通にプロポーズしてました。」

「はぁ?」

キョーコちゃんに無理矢理「YES」と言わせたと琴南さんから情報を得てるんだが…。

「強いていえば、プロポーズが単刀直入に『結婚して下さい』だった事くらいでしょうか…。色々、演出してからキョーコにプロポーズすべきだったかもしれません。」

そのプロポーズが問題なんだよ!まあいい、もう済んだ事だ。今は三人で幸せに暮らしてるんだから…。

「蓮、過去の話しはまあ…置いといて、今、現在だが、キョーコちゃんが帰って来るまでシャンとしろ。ゆ…シンディに、心配されるような行動するなよ。」

「…頑張ります。」

「自信が無いのか?仕事は完璧にこなすのに…とりあえず、ゆう…シンディ、、、あ~もう!」

「ど、どうしたんですか、社さん?」

「名前だよ!どうして、本人の『優姫』って名前で呼ばないで、シンディだの、オーロラだの、ジャスミンだの、日替わりで名前が変わるんだよ!?」

「…それは、俺のせいじゃありません。キョーコがロケに行く前に、優姫の名前候補がたくさんあった事を話したら、

『パパ、ママがおるすのあいだ、プリンセスのなまえでよんもらいたいの、パパもおなまえたくさんあるからいいでしょう?』

優姫が言うもので、ママの留守中だけの条件でOKしました。」

「…それで、日替わりプリンセスか、まあ、キョーコちゃんが留守の間なら問題はないからいいか。」

「ええ、キョーコがいる時に、お姫様の名前なんかで呼んだら、改名しかねませんからね。優姫の名前も姫の文字が入ってるので、やっと納得したくらいですから。」

「ああ、優姫ちゃんの名前決める時は二人で大騒ぎしてたな。」

優姫ちゃん、キョーコちゃんにも気を使ってるんだな、キョーコちゃんがいない間だけだなんて…5歳児には思えない程しっかりしてる。

「後3日ですので、社さんも優姫に付き合ってあげて下さい。明日はアリエルだそうです。」

「わかったよ。その代わり、お前もキョーコちゃんが留守でも、しっかりしろよな。」

「はい…俺は優姫の親でもありますから。」

「その通りだ、蓮。」

蓮とキョーコちゃんは、優姫ちゃんに暑苦しいほどの愛情を注いで育てている。もちろん、甘やかすばかりではなく躾もしっかりして。こういう環境で育てば自然にしっかり者に育つのかもしれないな。

長話をしている間に現場の駐車場に着いた。…車から降りながら、蓮に言う。

「今日も、さくさく仕事を終わらせて少しでも早く帰宅しないとな、優姫ちゃんの為にも。」

「全力を尽くします。」

笑って答える、いつまでも、手のかかる担当俳優と共に、スタジオへと足を運んだ。





                   おわり





……………………………………


最後まで読んで下さったチャレンジャーな皆様ありがとうございます。

もっと短いはずだったんですが…まとめられませんでした。

二人の子供は名前を出すかどうか迷ったのですが、姫=プリンセスを強調する為に名付けました。

姫のつく名前たくさんあるんですね。今回使った『優姫』以外に『咲姫』や『姫羅』など候補で結局、無難な優姫にしました。深い意味はないので皆様で好きな名前に変換して読んで下さい。

次も頑張ります。でも来週は予定が詰まってる…とりあえずやってみます。

皆様も、寒くなって来ましたのでインフルエンザや風邪に気をつけて過ごして下さい。


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