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One and only ~Prologue~

   One and only ~Prologue~



「おはようございます敦賀さん、朝ですよ。そろそろ起きないと朝食を取る時間が無くなります。起きて下さい。」

「…ん…おはよう…キョーコ。もうそんな時間?」

いつもの心地よい声で目覚めのいい朝を迎える。

「社さんが迎えに来るまで後一時間くらいです、支度して食事したらちょうどいい時間になりますよ。」

「わかった、起きるよ。」

「じゃあ私は朝食の準備をしてますね。」

パタパタと軽やかな足取りでキッチンの方へ行く彼女の足音を聞きながら、ベッドを出て支度を始める。

こんなに幸せな毎日を過ごせるなんて、数年前の自分では想像も出来ない。キョーコと再開して全てが変わっていった。

彼女は自分をさらけ出せる存在で一緒にいると全てが満たされる。

彼女となら何が起きても乗り越えていける唯一無二の大切な人。

昔、キョーコは言った『あなた妖精?』俺の容姿を見て言った言葉だが、彼女の方が妖精だと思う。彼女がいなければ、今の俺は存在しないだろう。

顔を洗ってキッチンへ行くとキョーコに問われた。

「朝からご機嫌ですね、何かいい事ありました?」

「朝、目覚めた時に君が目の前にいた、この上ないいい事だろう?」

そう返した俺の言葉に頬を赤く染めるキョーコ。照れ笑いのをしながら「朝食の準備が出来てますよ、食べましょう。」彼女と過ごせる幸せを噛み締めながら食事を取った。

食べ終わるのを見計らったようにチャイムがなる…多分、社さんだろう。どこかで見ているんじゃないかと思うほどいいタイミングで迎えにくる。

キョーコのインターフォンでの対応を聞いているとやはり社さんだった。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「おはよう、蓮。」

「おはようございます、社さん。」

リビングに入って来た社さんと挨拶を交してキョーコの入れてくれたコーヒーを飲みながら今日の仕事の確認する。

俺のスケジュールを確認後、社さんはキョーコに今日からの二泊三日の地方ロケの段取りを説明した。

「キョーコちゃん、今日からのロケ、速水さんともう一人同行するからね。航空チケットも速水さんに預けてある。空港までの車も手配しておいから今日はここから空港に行けばいいからね。」

「えっ、速水さんが同行されるんですか?空港までの車まで…私、電車で行けますよ。」

「駄目だよキョーコちゃん、君はLMEの看板女優なんだから。本来なら、マネージャー、付き人、専任のメークさんくらいは付いててもおかしくない立場なんだよ。電車なんか使ったら、周りが大変な騒ぎになるだろう?」

「大丈夫ですよ、社さん。変装すれば誰にも気付かれないですから、私。本当に一人でも平気ですよ。」

「キョーコちゃん、君がマネージャーを付けたがらないからまだ付けてないけど、ロケとかで都心を離れる場合は誰かが同行するって、この前社長と話し合って決めたでしょう?何か起こった時、すぐに対応できるようマネージャーは必要だよ。」

「…はい。」

納得してない返事のキョーコちゃん、これは決定事項だから無理にでも従ってもらうよ。

「わかった、じゃあキョーコちゃんの言う通り一人で行くように手配しよう…でも、そうすると、俺の目の前の男がSPや付き人、ダースで手配しちゃうけどね。」

冗談じゃなく、蓮なら手配してしまうだろう…。キョーコちゃんも、仕事以外は蓮が異常な程の過保護って事はわかっているはず。

「や、社さん。私、速水さんと行きます。行かせていただきます!」

そうそう、この件に関しては素直に従いなさい。

「じゃあ、予定通りね、車は11時に手配してあるから、空港に着いたらすぐ速水さんに連絡入れてね。」

「はい、何から何まで、手配していただいてありがとうございました。」

「会社として当然だよ。キョーコちゃん、君は我が儘を言っていい立場なんだし、もう少し周りに甘えていいんだよ。」

「とんでもない、私はまだまだ新人ですから。自分で出来る事は自分でやります。」

デビュー当時と変わらない態度のキョーコちゃんは現場でも高い信用を得ていた。視聴者も演じる役ごとに変わるキョーコちゃんとバラエティーなどで見せる天然ぶりに好感度調査でも上位にいる。

「キョーコちゃん、君は世間が自分をどう評価しているか認識するべきだよ。それに、今度の仕事が終わったら仕事以外でも周りが騒がしくなる。君もそれはわかっているだろう?」

「…はい。」

少し言い過ぎたか?とも思ったが、蓮がきちんとフォローしてくれた。

「キョーコ、社さんの言う通りだよ。自分で何もかも背負い込むのは君の悪い癖。君には相談できる親友も、頼れる恋人もいる。君の周りには心配してくれる人もたくさんいるだろう?その周りの人を安心させると思って皆を頼ってみて。ね?」

「…わかりました、頑張ってみます。」

今まで、人に頼る事をしてはいけないと、自分に言い聞かせてきたキョーコ、これからは俺や皆を頼って欲しい。

「俺を一番に頼って、たくさん甘えていいんだからね。」

頬を赤く染めながら「はい」と頷くキョーコは言葉に出来ないくらい、可愛かった。



キョーコちゃんの頭を撫でながら甘く囁く蓮、頬を赤く染めながら幸せそうなキョーコちゃん。俺は出来る事ならこの場から今すぐ立ち去りたい…しかし、現場に行かなければならないのも事実。マネージャーとしての職務を果たす為に心を鬼にして声を掛ける。

「…んっ!蓮、そろそろ行くぞ。」

社さんの声で、キョーコは更に赤くなり、俺は仕事に行く為に席を立った。

社さんはいつものように気を利かせてくれて「エレベーターを呼んどくから」と先に玄関を出て行き、俺はキョーコに出掛けの挨拶をする。

「キョーコ、3日会えないのは寂しいけどロケ頑張って来て。」

「はい、早く帰れるように頑張って来ます。敦賀さんも頑張って下さい、私がいなくてもキチンと食事を取って下さいね。」

俺の食事の心配までしてくれるキョーコの唇に少し深めの触れるだけのキスをした。

俺の行動に目を丸くして驚いているキョーコ。彼女が驚くのも無理はない、出掛けのキスはいつも頬にしていたのだから。

「早く帰ってきてね、出来ればそろそろ下の名前で呼んで欲しいな、ロケの合間にでも練習しておいて。」

ポンポンとキョーコの頭を撫でながら言う。


「…はい、練習してみます。行ってらっしゃい…蓮さん。」


「蓮さん」の部分は小さい声だったけど、確かに俺の名前を呼んでくれたのが嬉しくて、満面の笑みで「行ってくるよ。」とキョーコに答え、エレベーターへと向かった。





……………………………………

かなりの見切り発車ですが新しいお話です。そんなに長くならない予定で、題名変えるかもしれません。

パソコンから閲覧の皆様。先日姉宅で家人がいない間、密に自分のブログにログインして(←別な用事で使用許可とってあります)テンプレートの変更をし、後で携帯からダラダラ垂れ流しの本文を編集しました。時間が足りなくて自分では確認出来なかったのですがどうでしょう?

また今週行く予定なので編集出来たらやってみます。携帯から見るのと全然違っててビックリでした。

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