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One and only 1

   One and only 1





エレベーター前で社さんと合流し、待たせてあったエレベーターに乗り込む。

ドアが閉まると同時に社さんにハンカチを差し出され、一瞬、訳がわからなかったがすぐに理由は思い当たった。

俺は唇についていたキョーコのグロスを手の甲で拭い「心使いありがとうございます。」と社さんに礼を言う。

「頭の中に花が咲いてるのはわかるが、動いてるプロジェクトが今表沙汰になると後々面倒な事になる。後しばらくの辛抱だろ、気を緩めるな。」

頭の中に花って…咲かせてるつもりはないが、発表まで注意が必要なのは確かだ。

「社さんのおっしゃる通りです、気を付けます。」

社さんは俺の言葉に大きく頷く。

「よろしい。後2ヶ月弱、最後の最後まで注意を怠るなよ。これは計画に携わっている俺達スタッフにも言える事だから俺も気を引き締めなきゃな。」

「そうですね、やっとここまで来ました。特に社さんには公私共にお世話になりっぱなしで感謝しています。」

「な~に言ってるんだよ、マネージャーとして当たり前だ。」

社さんは当たり前と言うが、公私に渡って俺を助けてくれた。それこそ仕事には関係ないキョーコとの事まで…何も自分の得にならないのに。この人がマネージャーでよかった。マネージャーという枠を越えて力になってくれた社さんには、本当にいくら感謝してもしたりない…。

「社さん、これからもよろしくお願いします。」

社さんに頭を下げ言う。

「な、なに畏まって言ってるんだよ…お前のマネージャーになってもう4年か、大きな節目を向かえるし改まるのもいいかもな。蓮、これからもよろしくな。」

軽く頭を下げながら言う社さんに「はい。」と返事をして、駐車場へと向かった。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




キョーコが2泊3日のロケに出かけてた翌日、俺は午前中はファション誌の撮影、午後からはドラマ撮影とそのドラマの番宣で出演する事になったトーク番組の収録、二つの間に雑誌の取材をテレビ局内でこなしていた。

「今日は移動が少ないから休憩も長めに取れたな、後はトーク番組の収録でこの局での仕事は終わりだ。」

「そうですね、仕事が詰まっているのにゆっくりできました。社さん、よくこんなスケジュール組めましたね。」

俺の都合に合わせてスケジュールを組んだとしてもこうも上手く組めるものだろうか?と少し不思議に思い社さんに聞いてみた。

「ああ、雑誌の取材は少し無理を聞いてもらったが、トーク番組の方は司会者が遅めの正月休みを取るらしい、それで収録が早まったんだ。こちらとしたらラッキーだったんだが、番組の責任者には申し訳ないと頭を下げられたよ。」

「そうだったんですか、そんな事もあるんですね。」

「滅多にないけどな、記者会見まではスケジュールが詰まっているから少しでも時間を有効に使わないと。あっ、そうだ!言い忘れていたが、今日、局内でお笑い芸人のどっきり撮影があるんでカメラがあちこちに設置されてるそうだ。夜から作動させるカメラにどこで映るかわからないから常に営業スマイルでいろよ。」

「営業スマイルって…」

「『敦賀蓮』が少しでもカメラに映れば番組で使われるだろうからな、普段通りのお前なら問題ないだろうが時期が時期だけに一応気をつけろって事だよ。」

「…わかりました。」

確かにワンカットでも映れば使われそうだな気をつける事にするか、と思いながらトーク番組の収録スタジオへと移動した。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




トーク番組の収録が終わり、後は単発ドラマの衣装合わのみになり、少しホッとして楽屋を後にした。

エレベーターの前まで行くと社さんの携帯が鳴り「変更分の台本が届いた」との知らせを受け、社さんはドラマのスタジオへ台本を受け取りに俺はロビーで待つ事なった。

一緒に行ってもよかったのだが社さんから「あの監督、仕事熱心なのはいいけど役者と話し出すと止まらないからな。お前はロビーで待っとけ、俺が急いで受け取ってくるから。」そう言われて先にロビーに行く事にした。

ロビーに着き周りを見渡すと人の出入りが途切れなくあり、夜9時過ぎなのに特殊な職場だよなと思いつつ自分もそのうちの一人なのにと可笑しくなった。

その時、左端の通路から女の子が走り出て来て、その背後から3、4人怪物のマスクを被って棒を持った男達が追い掛けている。

社さんが言っていたどっきりだろうか?と見ていたら女の子が俺の方に走って来て「助けて下さい」と俺の右腕にしがみついた。

何があったのが聞く間もなく男達が襲い掛かって来る。右腕一本では防ぎきれないと判断し、女の子の手を振り解き男達を次々に片付け、後一人になったその時、後から強く右腕を引かれた。

一瞬、右腕の方に気を取られ、その隙に残っていた最後の男に頭を殴られた。

頭がクラクラしながらも男の腹に一発食らわせ、男が倒れていくのを見ながら俺の意識は遠退いていく。



――意識が無くなる直前に瞼の裏に浮かんだのは最愛の人「キョーコ」の姿だった…。





……………………………………


Prologueで甘甘のお話だと思った方、ごめんなさいm(__)m。これからが本編です。

久しぶりの更新ですみません。風邪ひいてました。2月になって温かくなったらようやく回復して来てます。

One and onlyは2月までに終わらせたいと思っていたに…後4話以上はあるので無理かな…一応あと2回は今月更新を目標にしています。

昨日の別の所の記事を見て来て下さった方すみません。昨日更新出来ませんでした。後半と合わなくなる箇所が出て来て半分以上書き直してました。

更新が不定期なのでSSを更新した時あちらでお知らせしたら便利かな?と思ったのですが利用される方いるかな?いればそうしようかな~と思っています。

更新のない間、来て下さった方、拍手やコメント下さった方ありがとうございます。お返事は近いうちにします。



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