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One and only 3

今日は日曜日でも月曜日でもない、もう水曜日だ~。遅くなってごめんよ(>_<)。



   One and only 3













「俺が、俺が悪いです!俺が、蓮一人でロビーなんかに行かせなければこんな事には…」

「落ち着け、社!お前に落ち度はない、蓮は偶然事故に巻き込まれたんだ、事故は誰にも予想出来ない事だ。」

「…社長。」

病院の廊下で取り乱す社に言い聞かせる。…しかし、事故現場に居た社はそうは思えんだろう。「たら」「れば」と考えてしまうのは無理もない、経験した事のある俺は痛いほどわかってしまう。


蓮、お前何やってる。さっさと目を覚まして皆を安心させろ。


「シュー」と検査室のドアが開きストレッチャーに乗せられた蓮が出て来た。

「検査は終わりました。患者さんは病室に移動します、先生から説明がありますので、もうしばらくお待ち下さい。」

看護師に言われ、社には蓮に付き添うよう指示した。しばらくすると医者がいる部屋へ案内され検査の結果を説明される。

「敦賀さんを検査した結果、今の所異常は見られませんでした。」

「…今の所ですか?」

「ええ、今の所です。負傷した場所が頭ですので現時点で大丈夫とは断言できません。最低24時間は要注意が必要で、24時間後にもう一度検査します。」

「わかりました。よろしくお願いします、先生。」

頭を下げ部屋を出て蓮の病室に向かい、社に先生から説明された事を話した。

「まだ完全には安心は出来ないが異常は無いそうだ。まだ目を覚まさないのは最近ハードスケジュール過ぎて疲れているからだろう。」

「そうですか…よかった。」

少しホッとした顔をした社に「今日はもう帰れ」と言ったのだが「俺はここから離れません」と返してきた。

予想通りの返事に「わかった、俺は一度帰って松島達に指示を出して来る。朝には戻るから蓮を頼むぞ。」そう言って病院を後にした。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




社長が病室から出て行き、病室には蓮と俺の二人になった。

「…蓮、ごめんな。」

社長には落ち度はないと言われたが、口からは謝罪の言葉が出ていた。

蓮の全部を知ってる訳じゃない、だが、今からなんだ今から…蓮が幸せになるのは。

「蓮、蓮。早く目を覚ましてくれ、目を覚ましたお前の目の前には幸せが待ってるんだ…。」

俺は祈りながら蓮に話し掛けた。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




蓮が目を覚まさないまま夜が明けると、社長が病室に来て「変わるから帰って少し休め」と言われたが、俺はこの場を離れる事を拒否した。

「それなら、着替えを準備して来てるから隣の続き部屋でシャワーをが浴びてこい。蓮が目覚めた時そのヨレヨレの格好じゃ、奴が心配してすぐ仕事に行こうとするぞ。」

社長はため息をつきながら紙袋を差し出し、俺は社長の言葉にしたがった。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




熱いシャワーにうたれて昨日からの出来事を思い返してみた。

昨今、どこのテレビ局も警備が厳しくなっていて、どの出入口もチェックを受けないと芸能人であろうと出入り出来ない。そんな中、複数の不審者が入り込む事が可能だろうか?

…調べてみる必要があるな。

蓮が目覚めるのをただ待つだけでは駄目だ。自分が今できる事をやらなければ。

俺は社長に調べる許可をもらうために急いで浴室を出て着替え、脱衣所の外に出ると蓮の病室から社長が誰かと話している声が聞こえる…もしかして蓮が目覚めたのかもと思い急いでドアを開けた。

ドアノブに手をかけたままベッドの方に目をやると、蓮がベッドの上で上半身を起こしていた。

「蓮!やっと目を覚ましたのか、痛い所はないか?大丈夫か?」

話しかけながら蓮の方へ近付くと、蓮は眉間に皺を寄せて俺の方をチラッと見ると顔を背けてしまった。どうしたのかと蓮に声を掛けようとしたその時、社長がため息まじりに変な事を言った。

「社の事もわからんか…」

社長の言った意味が分からず社長に目線を移す。

「わからんそうだ、自分の事も儂等の事も…何も覚えてないらしい。」

「えっ…」

蓮にも社長にも聞きたい事はあるのに、何も言葉が出なかった…。

社長はナースコールのボタンを押し、目覚めたが本人の記憶がない事を伝えると、医者や看護師が慌てて病室へ来て蓮に問診をした。

社長が俺に言った通り、蓮は自分や周りの事がわからないようで警戒心丸出しで医者の問いに答えている。俺は、その様子を茫然としてただ見ていた。

問診を終わらせた医者はこれから行う検査の説明を社長にし始めて…説明が終る頃、ようやく蓮が記憶を失っているという事を実感する。

医者や看護師が退室した後も何も言葉を発する事の出来ない俺に社長はこう言った。

「社、しっかりしろ!命は助かったんだ、今後の事は成り行きに任せるしかない。午後から検査が始まるが検査項目が多いから日数はかかる、その間は様子をみよう。何かの拍子に記憶も戻る可能性もある。」

「はい。」

俺は大きく頷いて返事をした。社長の言う通りだ、命は助かったんだ。記憶も混乱してるだけかもしれない。明日の朝には記憶が戻ってる可能性だってあるんだから…。

「最上君も、そろそろここに着くはずだ。わかっているだろうが彼女へのフォローが最優先だからな。頼むぞ、社。」

そうだ、キョーコちゃんの事を一番に考えなくては…。

「記憶がない事…出来るだけショックを与えないように状況を伝えられたらいいんですが。」

「ショックか…それを与えないようにする事は無理だろう。」

社長と二人でキョーコちゃんにどう伝えるか思案していると「コンコン」とノックの音が聞こえ「どうぞ」と返すと社長のお付きの人が入って来た。

「最上様をお連れしました、同行のマネージャーも一緒に隣の部屋へ案内してあります。」

「ご苦労だった。俺がすぐにそっちの部屋へ行く。社、蓮の様子を見ていてくれ、最上君に話をしてくる。」

社長はそう言い残し部屋から出て行った。

蓮は窓から外の方を見ていて俺達を無視しているようだ。社長と俺が話をしていても一切関心を示さなかった…。

キョーコちゃんがこの病室に来た時に少しでも柔和な態度を取ってくれればいいのだが…刺激しないよう話し掛けない方がいいのかも。

そう思い無言でいたのだが、15分程たった頃キョーコちゃんとの間柄ぐらいは説明しておいた方がいいのか?と思い直し蓮に話し掛けた。

「…蓮」と声を出した時、部屋のドアが開き社長に案内されてキョーコちゃんが病室に入って来た。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




ロケ最終日、夜明け前から撮影の準備が始まり日の出に合わせてラストシーンの撮影が始まり、緊張感の漂う中、誰一人ミスする事なく撮影終了。

帰りの飛行機の時間にも余裕があったので、ホテルの近くを散歩でもしようかなと考えていたのだが、速水さんから「早い便の飛行機に変更したからすぐに出発するわよ」と言われスタッフへの挨拶もそこそこにロケ地を後にした。

空港に着き、急いで搭乗手続きを済ませ、飛行機に乗り込み席に座ると同時に出発のアナウンスが流れ飛行機は離陸した。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




羽田空港に着くと社長の車でセバスチャンさんが迎えに来ていた。少し不思議に思いつつも車に乗り込んだ。そして車が走り出すのと同時に速水さんが話し始めた。

「…京子ちゃん、落ち着いて聞いてね。昨日の夜テレビ局で敦賀君が暴漢に襲われてね、意識不明の状態なの。」

「えっ?」

敦賀さんが…意識不明?うそ…よ、昨日の夜電話…るす…で…ん、だった…

「京子ちゃん、京子ちゃん!昨日の夜の検査ではどこも異常がなかったのよ、今病院へ向かっているからしっかりして。」

速水さんが何か言ってる…検査?…病院?…言葉が頭に入って来ない。

「京子ちゃん、検査な結果、異常はなかったのよ!聞こえてる?」

検査…異常…な…い。

「京子ちゃん!聞こえてたら返事をして。」

「…つる…が…さん、い…じょ…ない」

「ええ、そうよ!あの男が暴漢に襲われたぐらいでくたばる訳ないでしょ。」

「コクン」と頷くと、速水さんが手を握って、頭を撫でながら「大丈夫、大丈夫」と耳元で言ってくれた。

病院へ着き速水さんと守山さんに支えられながら、どこかわからない部屋に連れて来られた。

どうしてこんな所に連れて来られるの、敦賀さんはどこ?

「…敦賀さん…は」

「大丈夫よ、京子ちゃん。すぐに病室に案内してくれるわ。」

速水さんが私を支えながら力付けてくれている時、部屋のドアが開き社長が入って来た。

これは社長がたくらんだドッキリかと思いたかったが、社長の格好と表情を見て現実なんだとわかった。

「最上君、速水君からある程度聞いていると思うが蓮が事故に巻きこまれて意識不明になった。頭を殴られたからまだいろんな検査が必要だか…少し前、意識が戻った。」

「意識が戻った」の言葉に安堵し、すぐに敦賀さんの元へと行きたくて社長を急かした。

「本当ですか、それならすぐに病室へ「最上君。」

私の言葉は社長に遮ぎられ社長は静かな口調で言った。

「蓮は意識は戻ったが、記憶がない。俺や社の事を覚えていない、記憶が無いからか周りを警戒して威嚇をする。君が会いに行っても同じ反応だろう。…だから、今日は会わない方がいいのかもしれん。」

…記憶がない、私の事覚えていない?…会わない方がい…い?

「最上君、今日はホテルを手配するから、明日まで待ってみないか?」

「…いいえ、私の事なんか覚えていなくても構いません。敦賀さんに合わせ下さい!敦賀さんの無事な姿を見るまでここを離れません、社長が病室を教えて下さらないなら自分で捜します。」

立ち上がり社長を睨みつけ、部屋を出ようとドアの方へと歩いた。

「…最上君、待ちなさい。案内するから。」

おとなしく言う通りにするとは思ってなかったが、自分の事を忘れていてどんな態度を取られるかもわからんのに…第一が蓮の無事を確認する事か。蓮に会った後、精神的に持ちこたえられればいいが…。

「社長、生意気で失礼な言い方をしてすみませんでした。」

「いや、生意気とも失礼とも思ってないから気にするな。さぁ、こっちだ」

まったく、こんな時まで礼儀正しくしなくていいのにと思いながら病室へ案内した。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




キョーコちゃんは病室に入って来てすぐに「敦賀さん」と蓮に呼び掛けた。すると蓮はゆっくりと彼女の方へ顔を向ける。

「無事でよかった。」

蓮の顔を見てキョーコちゃんは涙ぐみ、2、3歩蓮の方へ近付いた。

その時、蓮がベッドから離れキョーコちゃんの前に立ち「…キョーコ」と名前を呼び、彼女を強く抱きしめた。


その姿を見て、この場にいた皆が蓮の記憶が戻ったのだと思ったのだが…



――それが勘違いだった事はすぐに判明した…。





…………………………………


説明部分をかなり削ったのに、それでも説明だらけ…すみません。しかもダラダラ長いし…もうなんと言ったらいいか。

今回は蓮×キョと言うより社×ロな気が。(BLじゃないけど…)4話目、出来るだけ早く更新出来るよう頑張ります。

次こそ蓮×キョで。今週末は本誌発売ですね、たのしみ~。


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