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One and only 4

前回変な所で切ったまま、長く放置したままですみません。お待たせしました、えっ?待ってない、まあそう言わずに流し読みでどうぞ。



   One and only 4













「つ、敦賀さん、記憶が戻ったんですか?」

キョーコちゃんが、皆が蓮に確認したいと思う事を聞いてくれた。

すると、蓮はキョーコちゃんの体を自分の体から離し、キョーコちゃんを凝視しながら言った。

「…君は、だ…れ?キョーコって…」

「えっ?」

キョーコちゃんは目を大きく開いて驚き、周りの皆は混乱した…。

「れ、蓮。お前、キョーコちゃんがわからないのか?ここにいる皆の事も?」

俺は慌てて蓮に問い質すように聞くと、蓮は周りを見渡し、眉をしかめながらボソッと言葉を発した。

「何も…わからな…い。自分が…何故、この娘を抱きしめたのかも…」

蓮の発言に誰も言葉を発っする事ができず、少しの沈黙が流れた後、社長が俺に聞いて来た。

「社、お前、蓮に最上君の名前を教えたか?」

「えっ?えっと…教えてないですね、キョーコちゃんの事を説明しようとした時に社長達が来ましたから。」

蓮が目覚めてからの記憶をたどりながら社長に答える。

「…そうか、俺も教えとらん。」

「社長、蓮が目覚めた時に話さなかったんですか?」

「話す前にお前が割り込んで来たんでな。社か俺がずっと一緒にいたんだ、俺達に教えた覚えがない以上、何故最上君の名前を呼んだか誰もわからんだろう。」

社長はこの不可思議な出来事をあっさりと一言で片付けた。いつも奇天烈なだけあって、何があっても動じないのだろうか?

俺は社長のようにあっさり流す事は出来ない。……でも、蓮が覚えてないはずのキョーコちゃんの名前を呼んだ事は単純に嬉しかった。

キョーコちゃんはどう思ったのだろうか?

キョーコちゃんを見てみると、蓮を心配そうに見つめてる。蓮の方は左手を眉間にあて考え込んでいて右手はキョーコの手首を掴んでいた。

!!!!!

「れ、蓮。キョーコちゃんから手を離せ、キョーコちゃんの手が青くなってる!」

蓮は慌てて手を離したが、キョーコちゃんの手首にはくっきりと蓮の手形がついていた。一体、どれだけの力を込めて掴んだのか…。

「…ごめん。」

「全然痛くないから大丈夫ですよ。それよりベッドに戻りましょう、お水持って来ますから。」

キョーコちゃんが、ボソッと謝る蓮をベッドへと促す。

俺は冷蔵庫から水を取り出し、ベッドに腰掛ける蓮に手渡した。蓮はそれを一口飲むと、少し落ち着いた様子を見せた。

緊張した空気が流れる中、社長がそれまで黙って見ていた速水先輩達に声を掛ける。

「速水君、それから守山君だったな?ロケ先から急いで戻らせて済まなかったな。ちょっと別室に来てくれ。」

「わかりました。」

速水先輩は返事をしたが、守山さんは声も出ない様子だ。…ほとんど事情を知らないのだから無理はない。


速水先輩達が病室を出て行く時、キョーコちゃんが先輩達に近寄ろうとしたのだが、蓮に手首を掴まれ近付く事が出来なかった。

「京子ちゃん、私達の事はいいから敦賀君に付いててあげて。」

速水先輩は笑顔で言い、キョーコちゃんは申し訳なさそうな表情で頭を下げた。

「すみません、今日は色々ありがとうございました。」



二人が挨拶を交わしてる間も、速水先輩達が退室した後も、蓮はキョーコちゃんの手を離そうとはしなかった…。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




先程の部屋に入り席に着くと、早々に社長が話を始めた。

「守山君、君に少し話しがある。」

守山が緊張からか、上擦った声で「はい」と返事をする。

「昨日から動いてもらっているからわかったとは思うが、蓮と最上君は所謂恋人と言う関係だ。もっと詳しく言うと、二人は婚約していて結婚も決まっている。」

「し、社長、そこまで話さなくても!」

慌てて間に入るが、社長は気にせず、守山に意外な提案をした。

「いや、むしろ中途半端に話したら気になってしまうだろうし、この際プロジェクトの関わってもらう事にする。どうだ?守山君、仲間にならんか?」

…確かに社長の言う通りだ。変な噂話として広められても困るし、プロジェクトの一員になってもらうのが正解だわ。

「わ、私に出来る事でしたら、是非。」

守山が即答すると社長がニヤリと笑う。

「決まりだな!プロジェクトの内容は、この後、速水君に聞いてくれ。」

「はい!」

私に聞いてくれって…なんですって!!!私が目を白黒させている間も社長は守山に話し続ける。

「それから、君に一つだけ言っておく。今回の事で君が見聞きした事は他言無用だ、これから関わるプロジェクトもな。」

「はい、わかっています。」

大きく頷きながら社長に返事をする守山。

社長は「さてと」と言いながら立ち上がり、私の方に顔を向け言った。

「速水君そう言う事だから頼んだぞ。」

私が「社長!?」と投げ掛けた言葉を無視して、手をヒラヒラさせながら「今日はお疲れさん。」と社長は部屋を出て行った。

私は頭を抱えたくなった。ただでさえプロジェクトの変更が必要かもしれないのに、守山のお守りまで社長に押し付けられたのだから…だが、それは守山の発した一言で少し解消された。

「速水先輩、自分がまだまだ未熟者だというのはわかっています。でも、少しでも京子さんの力になりくて…雑用でもなんでもします、ご指導下さい。」

まだまだぎこちないけど、昨日、京子ちゃんに教わったお辞儀をする守山に私は期待する事にした。

「今まで以上にビシビシしごくわよ、覚悟なさい。」

「望むところです。」

「それじゃ、色々と説明する事があるから会社に戻るわよ。」

「はい!!」

力強く返事をする守山と共に会社へと向かうために病院を後にした。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「意識が戻ってよかった…」

社長と守山先輩達が部屋を出て行ったすぐ後、泣き出してしまったキョーコちゃんを蓮は優しく胸に引き寄せた。

少しの間、蓮に身を寄せて泣いていたキョーコちゃんは落ち着いてきたのか蓮の顔を見て微笑む。そして、ふと俺の方を見て目が合った途端、慌てて蓮から離れてしまった。

自分から離れたキョーコちゃん見て、蓮は俺に「邪魔だ」と言わんばかりに鋭い視線を投げ付ける。

「す、すみません、見苦しい姿を見せてしまって…えっと、食事!食事してませんよね、敦賀さん。あっ、社さんも食べていらっしゃらないんじゃないですか?社さんの分も何か買ってきますね。」

頬を赤く染めながら、身振り手振りをして食事の話しをするキョーコちゃん。

蓮のキョーコちゃんに対する態度を見て、蓮は本当に記憶を失っているのだろうか?と、一瞬疑ったのだが、俺に向けた鋭い視線で記憶がないという事実を再度認めしかなかった。

「社さん、なにかリクエストはありますか?」

キョーコちゃんに聞かれて…

「俺はそんなにお腹空いてないから後で適当に食べるよ、蓮の方は医者に確認してからの方がいいと思から聞いてみるね。」

「そ、そうですね、すみません気がつかなくて…」

内線電話で確認すると、病院食を運んでくれる事になり、食事制限はないが食べる事によって吐き気がしたり気分が悪くなったらすぐに連絡を入れるようにと注意された。

速水先輩達と話しが終わったらしい社長が戻って来たので、社長とキョーコちゃんに食事の注意を説明。

キョーコちゃんはベットにテーブルをセットして、タイミングよく運ばれてきた食事を手際よくテーブルに並べた。

「敦賀さん、あたたかいうちにどうぞ。」

キョーコちゃんが笑顔で蓮に進めるが、蓮は「…食べたくない。」と一言。

「少しだけでも食べて下さい。」

キョーコちゃんはそう言いながら、箸を手にして蓮の口元に煮物を運ぶ。蓮はその煮物とキョーコちゃんの心配そうな顔を交互に見て煮物を口に入れた。

蓮が煮物を口にして「ほっ」とした表情を浮かべたキョーコちゃんは、次々に蓮の口に食べ物を運び、蓮は拒否する事なく口元に運ばれてくるそれを、ゆっくり口にしている。

「最上君」

「は、はい社長。」

突然社長がキョーコちゃんに話しかけ、キョーコちゃんは箸を止めて、慌てて社長に返事をした。

「しばらくの間、蓮についていてもらっていいかな?少し社と仕事の打ち合わせをしたいのだか。」

「はい、もちろんです。今日は仕事もありませんし、一日ここに居るつもりです。」

「…そうか、ではしばらく頼むぞ。」

社長は笑顔でキョーコちゃんに言うと、キョーコちゃんは「はい」と返事をして頷く。それを確認して社長と俺は病室を離れた。





…………………………………………………………


お久しぶりです。本誌スキビ載ってないと寂しいです。次号発売が待ちどうしい。

アニメ化と同時期のはずだった台湾での実写ドラマが制作開始されるようですが、アニメの方第二期やって欲しい。やっぱりDark Moon編までは見たい…。

そう言いながら友達から借りた第一期を今から見るんですけどね。←螺旋の森が入った巻だけしか見た事ないので。

One and only 5 はこの後UPします。

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