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One and only 5

続きをどうぞ。



   One and only 5













別室で社長と仕事の打ち合わせを始めると、社長はキョーコちゃんに仕事を入れると言い出した。

キョーコちゃんはこれから約2ヶ月は余り仕事を入れていない。だから仕事を入れる事は簡単だが…。

「社長、どうしてキョーコちゃんに仕事を入れるんですか?」

椹主任はもっと仕事を入れたがっていたが、社長自身がキョーコちゃんに休みを取るようスケジュールを組んだのだ、だから何か理由があるはずだ。

「現時点で蓮が仕事をする事は無理だろう。1週間分のスケジュールをキャンセルか延期をするよう松島達に指示を出している。最上君の方に仕事を入れるのは二人を引き離す為だ。」

二人を引き離す?二人が付き合いだしたのをあんなに喜んた社長が?…この社長の事だから言葉通り受け取る訳にはいかない。

「社長、一体どういう意味ですか?社長の言葉とは思えませんが…」

「最上君のことだ、時間が許す限り蓮の側についていようとするだろう。それを阻止する為に仕事を入れて蓮との接触を少なくする…今の蓮は最上君にかなり執着してそれを隠そうとはしない。まあ、執着は以前と変わらんが、人前ではああいう態度を取る事はなかった。蓮がどういう行動を取るか予想がつかない今、二人で暮らすのは問題がある。蓮は俺の家で、最上君は琴南君の所で生活させて様子をみようと思う。

それで離れて暮らす理由として、最上君に仕事を入れて蓮の世話する時間がないようにする。蓮の仕事で最上君に振り替えられるものは最上君にやってもらう。元々はスケジュールを空けてあったし、『京子』へのオファーはいくらでも来てるしな。仕事を入れる事はたやすいだろう。」

確かに。今の蓮ではキョーコちゃんと一緒に暮らすには不安材料が多いし、キョーコちゃんのスケジュールを仕事で埋めるのは簡単だ。

「二人が納得するとは思えませんが?それに今のキョーコちゃんを一人で仕事に行かせるのは…。」

「最上君には速水君と守山君を付ける。守山君もプロジェクトの一員になってもらったし、速水君が一緒なら心配いらんだろう。蓮は退院時に無理矢理にでも俺の家に連れていくつもりだ。」

キョーコちゃんに速水先輩達が付いてくれるなら仕事の面では心配ないが…。

「無理矢理ですか…上手くいくといいですけど。」

「そうだな…俺はこの事の打ち合わせに会社に戻る。社、疲れているだろうが、お前は蓮に付いててくれんか?」

「こんな状況で疲れたなんて行ってられませし、蓮が退院するまで付き添うつもりでしたから。それに蓮に記憶がない事を知ってる人間は少ない方がいいはずです。」

社長だって昨日から不眠不休で動いているはずなのに俺にまで気遣いを。こういう社長だから皆がついて行こうと思うんだよなぁ…普段が変わり者でも。

「すまんが、頼むぞ。蓮の食事も済んだ頃だろう、早く病室に戻ったほうがいいな。」

「そうですね、急ぎましょう。」

蓮とキョーコちゃん、二人きりの時間は短い方がいい。


これからの事を考えると不安が込み上げてくる。蓮とキョーコちゃんには悟られないように行動しなければ…と考えながら病室へと戻った。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「よかった。全部召し上がってくれて、今お茶を入れますね。」

病院食を完食した敦賀さんにお茶の準備をしようと簡易キッチンへ行こうとしたら、また手首を掴まれた。不安なんだろうか?

誰でも記憶が無くなれば不安になるよね…

「…少し質問してもいい?」

あっ、話しかけてくれた。

「は、はい。私で答えられる事なら、なんでもお答えします。」

何を聞かれるのか不安に思いながらも敦賀さんに返事をする。

「俺は敦賀蓮という名前で芸能界で仕事をしてると、さっき出て行ったおじさんから聞いたんだが、本当なの?」

さっき出て行ったおじさんって社長の事よね…。

「はい、間違いありません。先程退室された年上の方が敦賀さんが所属しているLMEの宝田社長で、眼鏡の方が敦賀さんのマネージャーさんです。敦賀さんは、お二人共をとても信頼して頼りにされています。」

「…そう。」

仕事の内容とかも話した方がいいのかな?

「社長がお話したかもしれませんが、敦賀さんは芸能界で俳優をやっていて若手ながら、実力、人気、共に兼ね備えている役者で、女性からは抱かれたい男No.1として支持されています。」

「…そう言われても何もわからないんだが…」

「あっ…そうですよね、、すみません。」

私ったら聞かれてない事まで言っちゃった。

「いや、謝らなくてもいいけど、今は自分の仕事の話より、君なことが知りたい。」

私のこと?私は……しまった!今、私、本当に余計な事言っちゃった。

「あ、あの、私は最上キョーコと申します。敦賀さんと同じ事務所の後輩で、えっと、あの、敦賀さんと交際をさせていただいていまして…それで、それから、その、こ、婚約者という者になります。」

最後の方は小さな声でつぶやくように言った。だって、だって、抱かれたい男No.1の婚約者が私なんて…普通に考えたら変なんだもん。

「…俺と君、婚約しているの?」

ああ、やっぱり変だよね。

「はい、婚約させていただいてます…。」

交際はともかく、婚約の事は黙っていればよかった。

「そう、よかった。」

…はい?よかったって、なにがよかったの?

「君のこと、何も覚えてないけど、君が俺の側を離れようとするのが嫌みたいなんだ。婚約者なら、ずっと一緒にいても構わないよね。だから嬉しいんだ。」

「も、もちろん、ずっと一緒にいます。検査が終わって退院出来るようになったら二人で家に帰りましょう。」

敦賀さん、嬉しいのは私の方です。私と一緒にいたいと望んでくれるなんて…

「二人でって、一緒に暮らしてるの?」

「はい、敦賀さんのマンションで半年程前から二人で暮らしています。」

また二人で暮らせるのが嬉しくて涙が出てきそうなのをこらえていると、敦賀さんは私の頭を撫で、もう片方の手で手の平をふんわりと握り「早くここを出て二人の家に帰りたいよ」と言ってくれた。


そうして落ち着いた頃、社長と社さんが戻って来て、社長は会社で打ち合わせがあるから後を頼む。夜に顔を出すからなと言い残しすぐ部屋を後にした。

入れ代わるように看護士さんに検査を始めるので検査室まで来るように言われ三人で検査室まで行き、敦賀さんは検査室へ。私と社さんは検査室の前のソファーに座って待とうとしたのだが…看護士さんから検査は1時間以上かかると聞かされ、その間社さんには食事に行ってもらった。

一人きりになると、今朝からの出来事が次々と頭に浮かんでくる。


敦賀さんが意識不明と聞いた時、自分の時間が終わった気がして…。


病院に着いて無事だが記憶がないとわかり、敦賀さんが生きているなら記憶なんてなくても、私を忘れてしまっていてもいい…そう思った。


記憶がないはずの敦賀さんと会って、いきなり抱きしめられたり、手首を掴まれたりしてビックリして…。


私を覚えていなくても慰めてくれたり、私と一緒に居たいと言ってくれた敦賀さん。


私と居たいなんて一時(いっとき)で、この先彼の考えが変わるかもしれない…その時はそれでもいい!


彼が私を望んでくれる限り、私は彼の側を離れない。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




あれこれ考えているうちに社さんが食事から戻って来て、昨日の事故の事を教えてくれた。

社さんは離れた場所にいて現場は見てはいないが目撃した人の話では、何人かの男達に突然襲われ、敦賀さんは応戦して。

最後の一人を倒す時に棒状の凶器で頭を殴られた事、敦賀さんが襲われた原因は全くわからない事を話してくれた。

「何故襲われたかはわかってないけど犯人は捕まっているから安心していいからね。」

その言葉で私はホッとして、社さんが続けて話してくれる事件後から今朝までの話を静かに聞いた。




事件の話を聞いてるうちに検査が終わったらしく検査室のドアが開いた。





…………………………………………………………


うぅ、文字数足らなかった…。続きはもうしばらくお待ち下さい。←本当にしばらくか?(笑)


更新のない中、覗きに来て下さったり、ポチッと拍手して下さったりありがとうございます。


震災後1ヶ月くらいは、何が出来るわけでもないのに何となく落ち着かず過ごしていました。(募金とポイントの寄附はしたんですが←ポイントカード作りますか?と言われると断らず作る為、件数だけはたくさん寄附出来ました。)


その後、書いていた部分の続きをポチポチと書いていましたら…父が入院してしまいバタバタしておりました。

父本人は早く退院させろ~と回診の度に院長に言うくらい元気になり、多分今月中には退院できる雰囲気です。

相変わらずのぼちぼちですが、One and onlyの続きを更新していきたいと思っていますので、よろしければお付き合い下さい。


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