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おいしい仕事?(2)




   おいしい仕事?(2)


【撮影中】のランプが消えていたのでキョーコちゃんと一緒にスタジオに入ってみると、確かに撮影はしてないが、何か妙な空気が流れてる気が…。

蓮がいないか見回してみると…監督と、唯一毎回出演する共演者である貴島、スタッフ数人で難しい顔をして何か話している。

キョーコちゃんに、ここで待ってて、と言ってから蓮達の方に向かう。

近くに行き、後方で話を聞いていると、重要な役で出演した女の子に問題があり、撮影はしたものの撮影した物を放送するかどうか話しているようだった。

時間的に撮り直しなど無理なはずだが…そう考えていると、蓮が俺に気付いて話しかけてくる。

「社さん、お疲れさまです、今、少し撮影の事で……」

そこまで言うと、遠くを見たまま話をやめてしまった……蓮の視線の先を見るとキョーコちゃん。

やっぱり、好きな子を見つけるとそっちに集中しちゃうか。などと思っていると、監督に「救世主が現れました」と言ってキョーコちゃんの方に歩いていく蓮。

救世主?何の事だ?

キョーコちゃんの側に行って、二言三言、言葉を交わした後、彼女を連れて戻って来た。

「彼女にOKをもらいました、不足のシーンを撮りましょう。」

そう監督やスタッフに言い、衣装の準備をしてもらうから、メイクを先にと、キョーコちゃんをメイク室に追いやった。




      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




キョーコちゃんがスタジオからいなくなると、蓮が新開監督やスタッフ、そして貴島に説明を始めた。

「今日撮影した分を、彼女で撮り直してみませんか。事務所の方から、スポンサーを集めて、試写の場を設けてもらうよう、動いてもらいます。事務所には俺が交渉します。

…俺は、この仕事はみんなが協力して初めて完成させる事が出来る仕事だと思っています。その仕事の配役に、一俳優が口を挟む問題ではない事もわかっています…。

ですが、俺は自分の仕事に誇りを持ってます。

今日の撮影された物が、自分の出演作として放送されるのは、どうしても我慢ならない。」

そこまで話すと、新開監督が口を開いた。

「蓮、お前の言い分もわかるが、今から撮り直したとしても、先に撮影したものよりいい物が撮れるとは限らん。」

「…そうですね、監督のおっしゃる通りです。ですが、俺は、今から撮影する方が数倍いい物になると確信してます。

彼女が貴島君に連れられて、料理を作り始める。ここまでで10分程です、このシーンで試してみませんか?」

「…まあ、俺も今撮影した方を放映する事は反対ではあるが、俺の一存では決められん。スタッフや共演者の貴島君にも意見を聞いてみないとな。」

それまで蓮と監督の話を黙って聞いていたスタッフが口を開いた。

「監督、俺達も今の撮影は納得していません、撮り直しが可能であるならもう一度やり直したいです。」

スタッフの一人がそう言うと周りのスタッフ達も首を縦に振り、続いて貴島が言った。

「俺も同じ意見です。スケジュールも、この後は空いてます。」

新開監督はニヤっと笑い、「そうと決まれば急いで準備だ。」と言った。

その言葉を合図にスタッフが一斉に準備に取り掛かった。







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